写真旅行記 -パリ-

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前回の続き。なんとか時間までに空港に着き、搭乗手続きを済ませ、いざ帰国の飛行機へ。ところが待てど暮らせど飛行機が飛び立ちません。予定のフライト時刻を1時間ほども過ぎた後、なんと機械にトラブルが見つかったので一旦降りろというアナウンスが。空港のロビーに戻り、飛ぶのか飛ばないのか分からない状況の中延々と待たされることに。空港内で使える1500円分ほどの臨時チケットが支給され、それで水やサンドウィッチ、りんごなどを買って待ちました(空港内でやってるお店といっても売店くらいしかなかった)大変なことになったなぁと思いつつも貴重な体験にちょっとワクワクしていたりもして。2時間ほどは待ったでしょうか。なんとか飛行機は出発。

しかしこのとき日本までの行程はドイツの空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港まで飛び、そこで乗り継ぐというもの。パリに着いたのはもう深夜0時をまわったくらい。そこから先の乗り継ぎはとっくにない状態・・・どうなるのかと思っていましたが、そこは航空会社のエールフランスがきちっとフォローをしてくれました。シャルル・ド・ゴール空港につくと乗り継ぎの乗客は空港隣にあるホテルに案内されそこで一泊出来るよう手配してくれたのです。そして振りかえの帰国便はというと、きっかり1日後、つまり翌日の22時頃の便ということでした。幸い、僕も家内も翌日の予定は空けてあったので、まあ大事には至らず。結果からみればパリ滞在が1日おまけで増えたということで、これはこれでなかなか楽しい展開でした。

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ホテルでの一夜が明け、急にぽっかり空いた1日。何をして過ごそうか考えた末、パリ市内まで出てルーヴル美術館でも冷やかそうということに。ルーヴルは真面目に観れば1日でも足りないくらいの広さだと聞きますが、どうせおまけの1日なんだから気楽に雰囲気だけ楽しんでこようということで。

市内まで電車に乗って1時間くらい。やってきたルーヴル美術館。写真で良く見る光景に期待が高まります。館内はフラッシュを焚かなければ写真撮影も自由というんだから懐が深い。荘厳な芸術作品を前にシャッターを切りまくってしまいました。

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こと美大、芸大受験をしたことのあるものにとって彫刻は特に思い入れのある分野です。デッサンのモチーフとして描きまくった石膏像の数々。そのオリジナルがルーヴルには沢山置いてあります。瀕死の奴隷、マルス、ラボルト、ミロのビーナス、ゲタ、武装する女神、and more… 次々に目にする懐かしい彫刻の数々に思っていた以上にテンションが上がってしまい、いつしか冷やかしどころではなくなっていました。

面白いのは美術館の中で彫刻や絵画の前に座りスケッチをしている若い人が沢山いることです。パリの芸術家の卵達。遠くパリの地で、デッサンに励んだ自分達の姿の面影を見るのは、なんだか不思議な高揚感がありました。

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 馴染みの彫刻の数々にすっかりテンションの上がった僕は、こうなれば知ってる作品を片っ端から見ていこうという気になり、絵画エリアもどんどん進みます。知ってる作品もそうでない作品もとにかく凄い迫力に終始圧倒されました。建物自体の装飾、空間も素晴らしいもので「これは確かに世界一の美術館・・・」と思わずにはいられません(といって他の美術館に行ったことはないのですが)ダヴィンチコードのシーン(小説で読んだ)が頭に思い浮かぶ場所もちらほら。

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さすがに全部とは言えないまでも、主要な作品はだいたい見て回ったでしょうか。ルーヴル滞在は予定していた2時間も結局1時間くらいオーバーしていたと思います。美術館を出るともう陽が暮れかかってきたので、最後にパリの街をふらっと歩いてから帰ることにしました。

凱旋門を見ようかと地下鉄に乗ったのですが、間違えて少し手前の駅で降りてしまい、「まあいいか」とシャンゼリゼ通り横、セーヌ川沿いの小径を歩くことに。

旅の終着点となったアレクサンドル3世橋。これが本当に素晴らしかった。橋の装飾、とりわけ遠くからでも目を引く橋の4隅にある巨大な柱とその上にある女神像。とても街中にある光景とは思えません。橋から見えるのは夕暮れのセーヌ川とエッフェル塔。これが多くの人を魅了するパリという街なんだなと実感しました。とんだアクシデントから始まったパリ滞在ですが、本当に素敵な思い出になったと思います。

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これで本当にこの旅はおしまいです。今までずっと重い腰を上げずにいた海外。行ってみれば目に入るものがどれも新鮮で、人との触れ合いの楽しさにも気づかされた旅でした。月並みですが自分の世界が広がったような気がします。この経験も作品に活かしていければいいなぁ。

というところで長いことお付き合いいただきありがとうございました。