色彩について

絵の具の絵が好きなのに。描きたいとも思うのに描き始めるまでがものすごく遠い。多分一番苦手なのはパレットの上に絵の具を何色も出す行為。自分で言っててなんじゃそりゃと思うけど実際すごくすごく面倒くさい。なんでだろうと考えてみて、ふと思ったんだけど、それは僕が色についてことさら迷ってしまうからだろうか。昔から色の選択が苦手だ。色について興味がないわけではない。本や雑誌を読んでいて素晴らしい色彩の組み合わせに感心してしまうことは度々ある。好きな色使いの画家もいる。だから自分の中で理想の色合わせみたいなものはあるはずなのだ。なのにどういうわけか自分でそうした絵をイメージしながら描いてみても全然良い感じにならずその度に深く落ち込んでしまう。なにか根本的な部分を改善する必要があるような気がしている。

最近思うのは色の制限のこと。とにかく僕は色数が増えるにしたがって手に負えなくなってしまう傾向がある。それに好きな絵を思い返してみれば全体を構成するおおまかな色彩は2〜3色にまとまっていることが多い。こんなことは美大受験のときに予備校でも言われていたことなんだけど・・・(でも僕は受験のときから色彩構成が苦手だった)。そうしたことを分かっているつもりでもいざ絵を描いていると、モチーフに合わせてついつい固定観念的な色をつけてしまう。多分これがダメだ。数値的な彩度の高さに対する姿勢も改めた方がいいだろう。チューブそのままの色を使うのは色々良くない。

上の写真は少しでも絵の具を出す面倒さを軽減しようと収納ボックスに整理してみたものだけど、最近使う絵の具の数を5色、多くても10色くらいだけにしてしまえたら良いなと考えている。これは1枚の絵に対してというんじゃなくて、もう「絵の具はこれだけあれば十分!」というような感じで、それだけの絵の具しか所持しないということ。その色の選択を単純に原色+白と黒があればというような色彩の知識で片付けるのではなく、自分の世界を描ける万物の基となる色だという根拠を持ちたい。ディック・ブルーナが自分の絵に使う色を6色だけと定めたように。トーベ・ヤンソンにも色についての哲学があるように思う。

 

このことはじっくり考えよう。もう答えはだいぶ出ているような気もするけど、もう一回煮詰めて、それでまた絵を描いてみよう。絵の具での描き方についてまた別の考えも浮かんできたが長くなってしまうのでまた別の機会に。